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2005. 2. 18.

 

「コニチワ」「サヨナラ」「アリガト」「アナタ トモダチ」…… フェスのメディナを歩いていると、そんな日本語(のようなもの)が四方から飛んでくる。
コミュニケーションを取ろうとどこからか覚えてくるのだろうが、はっきり言って鬱陶しい。なかには「ワタシ アヤシイ」などと言いながら、笑顔で手を差し伸べながら近寄ってくる本当に怪しい奴もいる。旅行者が冗談(腹いせ?)で教えたのだろうが、本人はどういう意味だと思っているのだろうか?

 

土産物を扱う店の前を通ろうものなら、そんなカタコト日本語が雨あられの様に降り注ぐ。「タカクナーイ」「ミルダケミルダケ」「トモダチカカク」「☆ペ○△ポ□…!」(解読不能)自分の店に入ってもらおうと必至の日本語。しかしそれが却って鬱陶しく、日本人客を遠ざけている事に彼らは気付いていない。「アナタ ビンボー」「ビンボープライス」などと無礼な事を言ってくる奴もいる。確かに私は金持ちではないが、途上国のお前らよりは持っているだろうっ!今では慣れてしまったが、初めてフェスのメディナを歩いた時は1時間でモロッコ人が大嫌いになったものだ。

 

そんなインチキ日本語使いのいる土産物屋に入って、何でも良いから手にとって値段を聞いてみよう。「トモダチカカク」などと言いつつも、友情の片鱗も感じさせないような価格が平然と返ってくる。適正価格の2倍3倍当たり前。間違っても言い値で買ってはいけない。「安くしてくれ」と言うと、「お前は日本人で友達だから特別だぞ」とずるい顔して返事が返ってくる。こんな奴の言う事を信じてはいけない。大体、会って2分しか経ってないのに「友達」などと言う言葉を連発するような奴を信じられるはずが無い。予想通りまだまだ適正価格には程遠い。呆れ帰って店を出ようとすると、「まて、幾らなら買うのだ?」と声が掛かりここから交渉が始まる。これがアラブ流。

 

こんな奴らに遠慮は無用。気が引けるくらい安い値段を言ってやれば良い。相手は大袈裟に驚き、「それじゃ店が潰れてしまう!お前は俺に首をくくれと言うのか??」こんな店潰れてしまえ!と思いつつも言葉をぐっと飲み込み、話を引き続き聞いているとまた値段が下がる。今度はこっちがちょっと値段を上げると、相手がまた値を下げる。こっちが上げる、相手が下げる。上げる、下げる、上げる、下げる…。

 

こうして徐々に中間の価格に近づいていき、双方納得したところでやっぱりここはモロッコ、ガッチリ握手を交わし商談成立。値札付きの買い物に慣れてしまった日本人には疲れる買い物だ。

 

定価が表示されている日本。買い物は楽だけれど、物の価値を見極める眼を失ってしまってはいないだろうか?現に私を含め一歩日本を離れ値札の無い世界に迷い込むと、戸惑う人が多いようだ。

 

しょうもない物をとんでもない値段で買わされる、相手に良いようにやられる…。相手の巧みな話術に惑わされず、しっかりと物の価値を見極めよう。

 

とは言えここは途上国。あまりに際どい値切りは相手が可哀想と言うもの。さっきの話では無いが、少なくとも彼らより私たちは金を持っているはずだ。旅先での買い物、お祭りだと思って自分で納得した買い物ができれば、少々高かったとしても良いのではないだろうか?欲しい物を自分で決めた値段で買うのだから……。

 

……でも旅行者じゃない私は、これでもかっちゅーほど値切るけどね(笑)

 

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