3.
2004.11.30.
モロッコの首都である「ラバト」から、汽車と言うよりは動力の付いた鉄の箱に揺られる事3時間半。ビニールのシートに座っていた腰が悲鳴を上げる頃に古都「フェス」につく。某ガイドブックには「フェズ」と表記があるが、アラビア語ではフェスと書き、もちろんモロッコ人達も「フェス」と呼んでいる。
モロッコ人に「トウキョウは日本の首都だろ、じゃぁキョウトはなんだ?」と、聞かれる事がよくある。そんな時は、「昔の首都だ」と答えるよりも、
「フェスみたいなところだ」と答えたほうが皆納得してくれるし、うけが良い。フェスとはそんな街だ。
その古都フェスから乗合タクシーに乗って南へ。フェスの街を出るとオリーブの木が生茂る以外は、灰色の道が一筋丘の頂上へ向かって伸びているだけ。その丘を、登って、降りて、登って、降りて、登って…最後の下りの左カーブを曲がると、その街は緑に浮かぶように現れる。
緑豊なその街「スフロ」を、この国に住む人々は古より「Jardin du MAROC」「モロッコの公園」と、そう呼んできた。
標高約850m。街の中心を流れるアッガイ川が運ぶ水の恵みで、モロッコでは珍しく街は樹木に溢れ、セネガルから来る渡り鳥達で賑やかだ。
夏は暑く乾燥し、南風がサハラ砂漠より砂を運んでくる。冬は雨が多く寒い。おととしは20年ぶりだかで雪も降ったそうだ。アラブ人とベルベル人がほぼ半分の割合で暮らす街。この街に暮らし1年半…色々あるけれどまぁ、
俺は好きな街です。
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