★香港小話★
6. 言語 (前編)
2005. 1. 16.
今回は言語に関するお話し。
日本語しか使わない日本人にとっては香港のような多言語地域は理解しがたいところがある。
中国というところは本当にだだっ広く、様々な少数民族もたくさんいて、方言というものが二百も三百もあるといわれている。そんな地域を統治しようとしているのだから、中国政府も本当大変である。共産党が誕生した時に、共通の言語として選ばれたのが北京語である。これが日本で言われている中国語と呼ばれるもの。
中国人は小学校からこの北京語を勉強しなければならないが貧しくて学校に行けない人や行けなかった人はもちろん話せない。かろうじて読み書きが出来る人は筆談できるが読み書きが出来ない人もたくさんいるので、統治は本当大変である。最近の道新の記事に北京語が話せると答えた中国人は実に六割弱という。これには意味なくびっくりだ!
日本でも関西弁や東北弁、沖縄弁などがあり、発音の多少の違いや標準語が話せないという人はいても、標準語を聞き取れないと言う人はいないであろう。しかし広い中国では有り得るのだ!
前振りが長くなったが、香港は広東省という南東地方に属し、昔から広東語が主流に話されていた。もともと小さな漁港であったため、単なる一方言に過ぎなかったが英国に統治されてから、恐ろしい程の経済大地域に発展したので広東語もすごい勢いで近代化していった。
また英国領であったため、英語の勉強は幼稚園から必須になり、(最近の日本の幼稚園でも英語学習が増えているとか?)政府の書類からお医者さんのカルテまで全てが英文になり、英語はそれほど話せなくても、書類作成上難しい英単語を知ってる人が増えるほどへんてこな地域になっていった。
そんなお国柄、ある程度の家庭では子供を英語圏に留学させるのは当たり前。もちろん海外に親戚が多い家庭はもちろん、いなくても英語の読み書きが必須なため大学進学よりも英語圏留学を!という風潮であった。
またバブル時期の日本企業の大量進出により、日本文化に興味を持つものからまったく日本に興味く、日本語は金になるという人まで日本へ留学する人が急激に増えた。
他にも中国大陸から出稼ぎで香港に来てる人も多く、そういう人は小学校から北京語教育受けてきた人ばかりなので必然的に北京語と広東語が話せるというバイリンガル野郎になってしまう。
そんなお国柄のため、日本語しか話せない19歳のあきらくんは小馬鹿にされ、いや彼らの価値観では日本語しか話せない日本人(特に簡単な英語も話せない駐在サラリーマン)は馬鹿にされる対象であった。
香港は日本や韓国などの統一言語学歴社会の国にはちょっと想像しがたい、多言語活用社会の地域であった。
長くなったので
つづく